望月志乃の ひびわれたまご|ADHD主婦

大人の発達障害(ADHD)当事者のイラストレーター望月志乃が、生きづらさや”楽”について考えるブログ。

毒親に優しくしたくて苦しい娘たちへ

年末年始の帰省で弱ってしまった方も多いのでは。

まずは、お疲れ様です。お互い、よく頑張りました。たくさん、自分へのごほうびを与えてください。お風呂にゆっくり浸かるのもいいし、おいしいものを食べるのもいい。たっぷり、自分を労ってあげましょうね。今年もよく頑張ったよね、私たち。

 

「親のことを悪く言うもんじゃないよ」

「お母さんも必死だったんだよ」

「許してあげなよ」

 

第三者はそう簡単に言うけれど、そんな単純な話ではない。

娘と自分の境界線があいまいで、悪気なく、いやむしろ善意で、娘の意思を尊重できない母親が存在する。

そういう母親を大切にしようと思うと、自分がどんどん削られてしまう。

 

「愛とは自己犠牲のことだ」という人がいる。

本当にそうだろうか。

アンパンマンのように、身を削らないと優しくできないんだろうか。

そんなことをよく考える。

 

口では「お母さんに、そんなつもりはない、好きに生きていいのよ。」と言うかもしれない。

でも、そうじゃないんだよね。

 

目の前で大切な人が「自分のために」不幸そうな顔をしているのに、自分だけ幸せになろうなんて思えるだろうか。

「自分のせいで」に変化するのは、当然の流れなんじゃないだろうか。

 

「あなたが私から離れて行ったせいで、私はとても悲しい。寂しい。」と猛アピールされて、気持ちよく外へ思いっきり羽ばたいていけるだろうか。

 

親の「寂しい」というエゴが、子どもの自立の足かせになる。

 

相手は手強く、こちらの罪悪感を巧みに利用する能力に長けている。

悪気なんてないのかもしれない。

自覚なんてないのかもしれない。

だからこそ、拒絶の言葉が意味をなさない。

 

「知るもんか、勝手にやってろ」と拒絶できたらいいのにね。

それで終わりだったらいいのにね。

優しくしたいと、ただ自分が勝手に思っているだけだ。

 

根っからの悪人なんて、そうそういない。

あなたの母親だって、良いところはあったし、いい思い出もあるし、恩だってあるでしょう。

優しい記憶が、優しいあなたを苦しめる。

 

お互いに幸せになって欲しいと願っているはずなのに、一緒にいると苦しいのは、望む愛、望む優しさが一致しないから。

自分に対して、ちっとも優しくない、自分の気持ちなんて、まるで分かっちゃいない、そんな母親に優しくしたいと思う気持ちと状況を、相手は理解できていない。

親の心子知らずとは言うけれど、子の心親知らずでもあり、こっちからもまた、一方通行なんだ。

 

どうしてだろうね。

本当に、どうしてなんだろうね。

それがたまに、悲しくて仕方がないよ。

 

「あなたがいないから、わたしは寂しい」というアピールで、愛情を表現しないで欲しい。

わたしがいなくても、あなたに幸せでいてほしい。

 

自分がいなくても、お母さんが笑っていると実感できるなら、もっと自由に生きられるのにね。

 

わたしを愛しているというのなら、「あなたのため」という自己犠牲も、それによる不幸アピールも、今すぐにやめて、心からの笑顔を見せてほしい。

こちらの優しさを利用しないでほしい。

罪悪感を刺激して、自分のそばに置こうとしないでほしい。

「お母さんはいいのよ、あなたのためだから」なんて綺麗事を並べるより、自分のために生きてほしい。

 

優しい娘であろうとすればするほど、母の愛が重くなる。

子離れできない、可哀想な母。

なぜ娘から拒絶されるのかも分かっていない、哀れな母。

めいっぱい愛情をかけているつもりで、呪いにしかなっていない、そのことを理解する能力もない。

自分なりに必死に子育てした結果がこれなら、同じ母親として同情する。

 

自分のことも、母のことも大事にしたいのに、両立ができなくて苦しんでいる、多くの仲間たちへ。

 

これは、「優しくしたい」からくる苦しみです。

あなたはきっと、とても優しい人。

愛とは、なんなんでしょうね。

 

あなたが母親に愛を求めても、どれだけ優しくしようとも、同じだけ戻ってくることはないかもしれない。

それが薄々わかっていても、それでも優しくしたいという気持ちを捨てられない、そんなあなたへ。

 

あなたは悪くない。

だから、自分を大切にしよう。

自分を大切にすることで、あなたを本当に大切だと思ってくれる人を安心させてあげよう。

その溢れる優しさを、自分に向けることで、きっと周りも幸せにすることができる。

 

あなたは悪くない。

 

過去は変えられない。

親もきっと、変えられない。

だからせめて、自分が笑顔でいられることをしよう。

あなたの笑顔は周りを明るくする。

 

あなたは、何も悪くない。

きっと、優し過ぎるだけなんだと思うよ。

 

おまけ。ツイートのまとめです。

その他、諸々。

過剰反応だ、被害妄想だ、そう言う人もいる。

 「良かれと思って親心でやってるんだから、あなたの受け取り方が悪い」、そう思う人もいるだろう。

実際、本人たちもそう言う。

ただ、想像してみてほしい。

断っても断っても重たく押し寄せてくる、ありがた迷惑の津波を。

「もう食べられない」と伝えているのに、「あなたのためを思って沢山作ったのに…」と無理やり食べさせられ続け、最後には吐いてしまうような、そんな状況を目にしても、まだそう思うのだろうか。

 

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わたしの防波堤

 

 

この苦しみを、誤解なく人に伝えることは、本当に難しい。

色んな人が、色んなことを言うけれど、自分の気持ちを大切にしよう。

たぶん、それでいいと思うんだ。

 

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