ひびわれたまご

大人の発達障害(ADHD)当事者のイラストレーター・志乃が、生きづらさや”楽”について考えるブログ。

【原因と対策】精神科受診の心理的ハードルを下げる方法

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どうも。志乃です。

今回は、精神科受診に関するお話です。

 

「精神科に行った方がいいのは分かるけど、行きづらい…」

「精神科に行きたいなんて言ったら、周りの人はどう思うかな…」

「精神科に連れて行きたい人がいるけど、本人が行きたがらない…」

 

初めて精神科を受診することに対して、抵抗があったり、不安に思ったり、悩んだりする方は少なくないようです。

何を隠そう、かつての私もそうでした。

経験者としてご相談をいただく機会が増えたこともあり、自分の体験談を書いていきたいと思います。

わたしは精神科医ではございませんが、私の体験談が少しでも何かの参考になれば幸いです。

精神科ってこんな感じ

受付があって、待合室があって、診察室がある。

ソファに座って、静かに順番を待っていると呼ばれ(大体、本名は伏せて番号で呼ばれる)、通された先に医師がいて、症状を話して、お薬を貰って、帰る。

 

ええ、普通です。

普通の病院です。

 

かつて何年も通いましたが、待合室の様子も、診察室での様子も、他の科と変わりませんでしたし、本当に、普通です。

 

脳だって疲れたら調子が悪くなる

うつ病などの、心身の疲れやストレスがもとで発症する病気は、精神(心)の問題というより、「脳が疲れて不調を起こしている」状態。

脳みその不調と言うと、少し怖いかもしれませんが、脳だって胃や腸と同じく、臓器のひとつなので、酷使を続けていると、調子が悪くなることもあるでしょう。

 

さて、ここで質問です。

「疲れた時には、何をすればいいでしょうか。」

 

ゆっくり休むしかないですよねーーーー。

 

ただ、たくさん仕事を抱えていたり、子どもの世話があったりすると、それらを放っておいて、ずっと寝ているわけにもいかず、無理に無理を重ねてしまう。

 

一人ではどうにもできなくなるくらいに困ったら、お医者さんに相談して、お薬を貰って、おうちでゆっくり休む。

 

その「当たり前」が、当たり前に感じられず、なかなか一歩が踏み出せないという状態。

 「精神科」は言葉のインパクトが強い

発達障害について周囲の理解を得ようとするとき、「障害」という言葉のインパクトが理解を遠ざけたり、ややこしさを生むことがあります。

単なるラベルに過ぎないのですが、言葉のイメージによる先入観が強すぎるんですよね。

おそらく精神科も同じで、それが抵抗を生んでいる面があるんだと思います。

偏見とまでは言わないけど、自分とは別世界の、とても高い壁に思えて、なんだか及び腰になってしまう。

現実を突きつけられそうで怖い

「あなたは、甘えて怠けているだけです」

「あなたは、そんなんじゃないですよ。」

…というようなことを言われたらどうしようと、不安でした。

 

あくまで私の経験上の話になりますが、そんな風にはまず言われません。

仮に、病気とまではいかなかったり、自分が思っていたような診断ではなかったとしても、あなたが生活に困っていることは確かですので、あなたの症状に合わせた、ふさわしい処置を受けることになります。

 向き合うことは怖いことかもしれませんが、同時に、問題解決へのスタートラインに立てるということ。

自分ではどうにもできないくらい、疲れてしまって困っているなら、専門家や薬の手を借りることに対して、何も恥ずかしく思うことはありません。

わたしはこうして飛び越えました

私が一番はじめに受診したのは、実は「内科」でした。

(もしかしてこれって、うつ病かも…)と自分でも薄々気づきつつも、「もしも私の勘違いだったら…?」という不安があったんですよね。

「体がだるい」「無気力」「眠れない」「元気が出ない」という症状を内科で訴えたところ、内科医の先生が私の様子を見て、察してくださいました。

詳しく事情を聞いてくれ、精神科への受診を薦められました。

「医者にそう言われたんじゃ仕方ない」という気持ちになり、精神科へ行く勇気が湧きました。

周囲にも、「体調不良で内科を受診したら、精神科への受診を勧められまして…」と、事情を説明しやすかったです。

精神科が不安なら、心療内科に行けばいいじゃない

心療内科も不安なら、「内科・心療内科」に行けばいいじゃない。

家族に「精神科に行きたい…」ということが伝えづらいなら、「内科に行きたいんだけど」と伝えておいて、心療内科も取り扱っている医院に行ってしまうのは、どうでしょうか。

その後で、「実はね、内科にかかったら、お医者さまにこう言われたんだけど…」と切り出しやすくなると思います。

「もし、知り合いに会ってしまったら恥ずかしい…」という不安も、「ここの内科に通ってるんです」という顔をしていればいい。

そもそも、ストレス社会により、精神科への受診はかなりポピュラーになってきていて、今時、恥ずかしいことでも何でもないですが、一部の方には理解を得づらかったりするのも、残念ですが現実ですね。

最初の一歩を超えるのが大事

お医者様との相性もありますし、セカンドオピニオンの問題もあったりするんですが、まずはこの「第一歩(初診)のハードル」を低くすることが大事。

後のことは、のちのち考えるとして、まずは「これくらいなら…」という落としどころを、ご自分で見つけてみてください。

最初から高いハードルを越えるのは大変です。

 

ひとつの解決方法として、わたしはまず、内科の受診をしてみましたよ、というお話でした。

からだの不調が、精神に影響している場合もありますし、内科でまず、からだの不調を確かめることは、悪いことではないと思います。

精神科に連れて行きたい人がいる場合

いくら言葉で「精神科へ行け」と言われても、疲れ切っているとき、自力で段取りを組むことも困難です。

精神科に行かなければならない状況の時ほど、本人に「行く元気」がない。

これは、あるあるです。

 

「(心療内科もある)内科を予約しておいたから、一緒に行こう」と誘ってみたり、「精神科」という言葉を使わずに、受診を促してみてください。

 さいごに

まずは、回復のためのスタートラインに立つこと。

そこから自然と、全てが動き出します。

 

一人でそのスタートラインに立てない時は、遠慮なく誰かの力を借りること。

「特別なこと」という思い込みを捨てること。

 

何でも利用できるものは利用して、「堂々と休む」口実を作ること。

それを、恥ずかしいことだと思わないこと。

 

今できることを、できる範囲で。

あなたや、あなたの大事な方の苦しみが、少しでも緩和されますように。

 

 ※掲載許可をいただいております

 

現場からは以上です。

 

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